今月の頭、韓国のマジック愛好家の方から問い合わせがありました。
ざっくりと言うと「韓国語の商業出版物を製作していて、彼のメモの中にNUMBER MYSTERY – Yuki Tomoと記載しているルーティンがあり、出版に先立ち、正確な作品名・原作者・初出および権利関係を確認したい」とのこと。
これだけトリックの出典がデタラメになっている昨今、気落ちはありがたいし日本語での問合せは助かるし、その意味は分かるのだけど、色々と謎や面倒は多いよなと言う印象 (^^;)
そもそもが私の作品を韓国語の本に収録したいという話なのか、そのバリエーションを発表したいという話なのかがよく分からない。
また本来ならば〇〇という書籍やノート、もしくは〇〇というDVDやYouTubeで「読んだとか見た」と言ってくれたら話は早いのだけど、そうではなくて「彼のメモ」だと言う。
更には「ナンバー・ミステリー」というタイトルにも記憶がない。(^^;)
結局は彼の演じる動画を送ってもらい、それが私の「ナンパ・ミステリー」であることが分かり、さらにはそのバリエーションを発表したいだけだと分かったので、それはどうぞご自由にという話になったのですけどね。まあ色々と大変です。
そんな訳で久しぶりにこのトリックを思い出したので、簡単な歴史や背景を記録しておきます。
まずは私のトリックの元になった70年代のテーマ「ホテル・ミステリー」について説明します。
ホテルで起こる少しアダルトなトリックです。Qを女性、KやJや数のカードを男性としています。2つの部屋にQが1枚ずつ入り、その後、各部屋に男性カードが2枚ずつ入ります。ところが、各部屋を見ると一方は2枚のQ、他方は4枚の男性カードとなります。
私がこのトリックのバリエーションを最初に考えたのは1992年です。
そして1996年の日本の小冊子「ラビリンス3号」に「宿屋の怪」(Yadoya no kai)これは英語に直訳すると「ホテル・ミステリー」であり、上記の通り日本語のタイトルで解説されました。
これは通常の「ホテル・ミステリー」とは現象が少し異なります。
2枚のQの部屋に1枚の男性カードが入りますが、その部屋には同じ考えの男性カード4枚となり、2枚のQは別の部屋に移っている(もしくは逃げ出した)現象です。
そしてこのトリックのバリエーションのひとつがUGMから2007年に発売されたDVD「カード・ワークス」に収録された「ナンパ・ミステリー」です。
「ナンパ」(Nanpa)と言うのは「ナンバー」(Number)ではなく、日本では街頭などで見知らぬ異性に声をかけて交際を求めることを意味します。
よって、本来の「ホテル・ミステリー」におけるセリフとの共通性もあるという訳です。
ちなみに肝心の「ナンパ・ミステリー」の演技はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=ZTI-SmGgX8A
※実は新しいアイデアもあるので、そのうち発表するかもしれません。そして「ナンバー・ミステリー」や「ナンバ・ミステリー」も創作してみようかな?と思うなど。


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