多分文庫サイズとしては世界初のメンタルマジックの専門書でしょう(^_^.)
おそらく実際に演じてみないことには、絶対にその絶大な効果を体感できません。是非やってみてください。
★ ナポレオンズのマジック担当、ご本人曰く「イイ男の方」ボナ植木さんのブログ 2012年11月21日で紹介してくれました。
★ 福岡在住のプロマジシャン、Dr.ZUMA氏のブログ2013年1月20日「思い込み」というタイトルの考察の中で、本書を紹介してくれました。
「奇術の詩の子供たち」を運営されているのは、アマチュアのマジック愛好家の方のようです。
ちなみにこのレビューの中では、15の収録作品の中でカードマジックが6つとありますが、実際は5つの間違いです。
※おそらくは「チープダウジング」という作品の冒頭だけ読まれて、そのように思われたのでしょうが、最後までしっかりとお読みいただければ、この作品の本質が決してカードマジックではないことがお分かりいただけることでしょう。
また、はたして 「メンタル的なカードマジック」 と言うものが、一体何を指すのかという点に対しましては、実際のところ、多くのマジシャンが偏った “思い込み” に支配されているようです。メンタルマジック専門ショップで買ったネタであれば、すべてメンタリズムかといえば絶対にそんなことはありません。数万円を出して高性能の機器を揃えたとしても、正しい使い方でのプレゼンができなければ、ただ単に 「インチキ」 だと言われるでしょうし、仮によく知られた 「21カードトリック」 であっても、単なる数理クイズとするか、強力なメンタルマジックにするのかは、結局のところ演じるマジシャンの腕によります。
「セルフ・ワーキング」 「スライト・オブ・ハンド」 「ギミック」 といった用語は、「マジック」 という極めてユニークな表現手段を達成する為の、ごく一部のパーツにすぎませんし、そもそも 「メンタル」 「ステージ」 「クロースアップ」 といったジャンル分け自体も、お客さまにとっては何の意味もないのです。
「不思議」 「すごい」 「たのしい」 「おもしろい」 といった感情は、あくまでもお客様自身が感じ、決めることであって、演者が望むことでこそあれ、決して一方的に押し付けてはならないのです。
この手の入門書が一般商業誌 (単行本) である場合、そこには専門書以上に多くの制約があります。本のタイトルやキャッチコピーだけに引きずられることなく、是非とも本質を読み取ってもらえればと思います。